MAKE CLIMATE ACTION POSSIBLE
~気候変動アクションを可能に~

ハンナ、モニカ、ドミニクとの対談

二酸化炭素削減タスクフォース

急速に明らかになってきた気候危機の現実。今こそ行動を起こす時です。科学者たちは、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすべきだという見解で一致しました。世界全体の二酸化炭素排出量のうち、約10%がファッション業界によるものです。そのため、私たちは、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするという目標を達成する上でトミー ヒルフィガーが重要な役割を担うと自覚しています。

2018年、トミー ヒルフィガーの親会社PVHコープは2つの野望を実現させるため、あるプログラムを発足しました。2つの野望とは、PVHの温室効果ガス排出量を2020年までに20%、さらに2030年までに30%削減することです。

この「クライメイト・クール(地球を冷やそう)」プログラムには、全スタッフの情熱や知識、そして専門性を集結させる必要があります。最初のステップは、部門を越えて100名が参加した大規模なブートキャンプを行うことでした。参加者たちは、温室効果ガス排出の大きな原因となっているビジネス活動を特定し、データ&エネルギー、建築デザイン、航空輸送、コミュニケーション分野が挙がりました。そして、これら4つの分野をそれぞれ監督するために結成された4つのタスクフォースが、PVHの2030年目標を達成するための行動計画を立て、それを実行する責任を担うことになりました。様々なビジネス分野に精通し、影響力のあるメンバーを擁する運営委員会が各タスクフォースを支援し、変革を起こす手助けをしています。

「私たち全員が行動を起こして、
気候変動に立ち向かわなければなりません。
ビジネスのため、人類のため、そして地球のために。」

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私たちは、ハンナ・ウィットマーシュ、モニカ・ヴィシュニック、ドミニク・シャルと対談し、タスクフォースへの参加ついて、及びPVHの事業の中核でプラスの変化を促すことの意義について話を聞きました。

「私はファッション業界が地球に及ぼす影響について、強く意識しています。特に、私が携わっているサプライチェーンの影響は甚大です。ですから、スタッフの知識や経験、情熱を活かして現状を改善するため取り組んでいる、このように非常に大きな規模のグローバル企業で働くことができ、とても嬉しく思っています。」と、ハンナは語ります。

「私たち全員が行動を起こして、気候変動に立ち向かわなければなりません。ビジネスのため、人類のため、そして地球のために。」と、モニカは付け加えます。「気候変動アクションプログラムを発足し、気候変動の緩和に必要な取り組みを真剣に追求することで、環境問題に声を上げることができ、誇りに思っています。」

タスクフォースは結成したばかりですが、すでに目覚ましい成果を上げています。たとえば、2018年春には20%だった航空輸送による温室効果ガスの排出量は、2019年春には半分以下の9%に削減することができました。また、世界各国にある店舗の60%が再生可能エネルギーに切り替わり、ヨーロッパのPVH店舗の85%がLED照明を導入しました。

組織内で、いかに急速に変化が広がっているかをドミニクが教えてくれました。「小さな変化であっても貢献につながるのだと伝えることで問題意識が芽生えると分かって、とてもやりがいを感じます。全員が習慣を変えることこそが効果を生み出すのです。クライメイト・クール(地球を冷やそう)プログラムの専任グループが、意識の啓発と日々の業務に変化を取り入れることに力を入れているのですが、これによって意識改革のメッセージが広まり、全スタッフの模範となっています。」

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「小さな変化であっても貢献につながるのだと伝えることで
問題意識が芽生えると分かって、とてもやりがいを感じます。
全員が習慣を変えることこそが効果を生み出すのです。」

タスクフォースは多くの難題にぶつかってきました。気候変動問題に取り組みながら、ビジネスのニーズも考慮するのは未知の領域です。モニカはこう語ります。「炭素利用率とビジネスの成長のバランスを取る、先進的なソリューションを見出すことが課題です。」

環境とビジネス双方のニーズを満たすソリューションを見つけるには、新しい考え方が要求されるとハンナは考えます。「空輸する製品を減らしたいのはもちろんです。でも、お客様に商品を遅延なく届けるためにはどうすればいいか? こうした障壁をクリアするには、より独創的で柔軟な問題解決アプローチが必要になってきます。」

組織にとって、このような取り組みを主導していくことは非常に重要です。環境保護活動をスタッフの日々の業務に取り入れることが、なぜ重要なのか、ハンナがその理由を教えてくれました。「全員が、日々の業務においてサステナビリティを意識する考え方にシフトしていくからです。長期的な変化を生むには、人々の意識を変えるのが唯一の道だと私は考えています。」

タスクフォースは、今後も成果を重ねていくことを固く決意しています。ドミニクは、成功のカギは異なる習慣やバックグラウンドを持つ人々の力を合わせることにあるといいます。「これはチームで取り組むべき課題です。個人の力では達成できませんし、1つのチームの力だけでも不十分です。私たちが協力し合い、互いを理解しようとし続ければ、着実に目標を達成できるでしょう。」

長い道のりですが、楽しみな道のりでもあります。タスクフォースは自らの責務と、それに伴う可能性を見据えています。

トミー ヒルフィガーでは、衣類は地球に配慮した方法で作られるべきだと考えられています。原材料の購入から製品の販売に至るまで、地球への影響をできる限り抑えたいのです。そこで私たちは温室効果ガスや廃棄物、水質汚染の削減に取り組み、地球に優しいファッションを創り出しています。
トミー ヒルフィガーの行動計画の詳細については、こちらをご覧ください。