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~歩みを止めない、を可能に~

ロロとの対談

すべての人のためのファッションを着こなすモデル

ローレン・スペンサー氏、通称「ロロ」は、活発な子ども時代を過ごしていました。人気者で、楽しいことが大好き、そしていつも動き回っていました。しかし、ロロは14歳で神経変性疾患である筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症しました。体の変化は彼女の人生において様々な変化をもたらしました。

ロロは、障害によって自分を判断されたり、行動を制限されたくないと心に決めました。そこで、YouTubeチャンネル「Sitting Pretty」を開設。障害者の生活に関する固定観念を打ち砕き、課題を浮き彫りにし、より良く生活するヒントを共有しました。

「私たちの人生はひどくつまらないものだと思われているかもしれませんし、他の皆さんと同じように動くことができないせいで私たちが自分の人生を生きていないと思われているかもしれません。しかし、そんな考えは間違いだと証明するために私はここにいるのです。」とロロは語ります。

ロロは、トイレや浴室の設備についてや引っ越しといったテーマ、さらに多くの障害者が困難を感じている着替えについても取り上げています。複雑な留め具、快適ではないカットや、長さ、開き具合など、しっくりくる服を見つけることは大変なことなのです。

サイズが合うことはもちろん、身に着けていて気分が良くなる服を誰だって着ることができるべきだとロロは強調します。「障害者の体型が様々なのは、他の人たちの体型が様々であることと同じなのに、私たちだけがオシャレな服を見つけられないんです。アダプティブウェアはいかにも医療用に見えることがあるのですが、オシャレだと思われたい障害者はたくさんいますし、それは当然のことなんです。」

「障害者の体型が様々なのは、他の人たちの体型が様々であることと同じなのに、私たちだけがオシャレな服を見つけられないんです。」

2 Opp For All - Highlight Story - Sema

トミー ヒルフィガーはこういった現状を変えることを決意しました。様々なニーズを持つ人たちから話を聞き、3種類の機能の調整を加えることで服の着脱がしやすくなると学びました。具体的には、留め具(ジッパーやボタンではなくマグネットを使用)、調節可能性(袖や股下の長さを調整できるゴムを使用)、着脱方法(頭からかぶらず、腕から服を着用等)です。

トミー ヒルフィガーは、2016年春に子ども向け、2017年に大人向けのアダプティブウェアを発売しました。マグネット式ボタン、調節可能な裾、マジックテープを採用し、どのような障害を持ち、どのような体型の人であっても、自信を持ってスタイリッシュな服を着こなせるようになりました。

ロロは、トミー ヒルフィガー アダプティブの立役者の1人です。彼女は、義足のヒップホップダンサー ドミトリー・キム氏、そして脳性まひの女優 ミラクル・ペラヨ氏と一緒にキャンペーン動画に出演しています。この動画は法定盲人の映画製作者であり活動家でもあるジェームス・ラスが監督し、視聴覚に困難がある人々のために自動字幕や音声解説が採用されています。

「トミーは撮影の間中、カメラに映っている時でも、そうでない時でも常にインクルーシブに受け入れてくれたので安心して撮影に臨めました。障害者は質問を躊躇することがよくあります。何もできない人だと思われたくありませんし、社会からそう見られていることを分かっているからです。でも、トミーやスタッフの皆さんの前では何でも質問することができました。」とロロは言います。

トミー ヒルフィガー アダプティブは着やすさという点だけでなく、障害を持つ人に大きな意味をもたらしたのだとロロは言います。それは人に見てもらえると感じられるようになることです。「人は表紙を見て本を判断しますが、同じようにファッションを見て判断することがよくあります。例えば、自分の信念を示すためにメッセージ入りの服を着たり、ファンであることを示すためにアーティストのシャツを着たりします。トミー ヒルフィガー アダプティブを着ると、私たちは自分の体をどのように使えるかだけではなく、私たちには個性があり会話もできるのだと示すことができるのです。つまり、アダプティブウェアを着ることで障害ではなく自分自身の輝きを表現できるのです。」

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「トミー ヒルフィガー アダプティブを着ると、私たちは自分の体をどのように使えるかだけではなく、私たちには個性があり会話もできるのだと示すことができるのです。
つまり、アダプティブを着ることで、障害ではなく自分自身の輝きを表現できるのです。」

トミー ヒルフィガーは誰にでもアクセスしやすいファッションを牽引するブランドです。ロロは、このトレンドがまだ始まったばかりであり、今後も続いていくように願っています。「波は徐々にきていますが、最終的に、私たちはアダプティブウェアをスタンダードなファッションにする必要があります。

障害者は全人口の15%を占めているにも関わらず、世の中には障害者用よりも犬猫用のファッションブランドの方がたくさんあります。トミー ヒルフィガーはこの領域における先駆者です。トミー ヒルフィガーはそれが可能だということを示してくれました。他の皆さんもこの波に乗るべき時が来たのです。」

トミー ヒルフィガーは、年齢、体型、ジェンダー、セクシャリティ、障害に関係なく、誰もが心地よくいられる服を着るべきだと考えています。そこで私たちはブランドの力を活かして、社会の誰をも排除したり孤立させたりせず偏見と闘います。私たちは常に全ての人を受け入れ、誰にとってもアクセス可能な存在であり続けます。
トミー ヒルフィガーの行動計画の詳細については、こちらをご覧ください。