HOW TO MIX
AND MATCH WITH
LONG COATS トレンドを押さえたロングコートの着回し術
冬の着こなしの主役となるコートはついデザイン先行で選んでしまいがちですが、いつも同じスタイリングに見せないために汎用性も重視したいところ。そこで今回はシアリング風素材やチェック柄といったトレンド要素を押さえていながら、着回し力にも優れたロングコートをピックアップ。フェミニンとカジュアルで異なるスタイリングでそれぞれご紹介するので、冬スタイルの参考にしてみてはいかがでしょう。
TOMMY MAGAZINE #99
_ 2021.10.22
TEDDY COAT
愛らしいテディコートで
鮮度高めの着こなしが完成
FEMININE
見た目同様に柔らかな着心地が楽しめるテディコートは、今シーズン注目のアイテム。存在感あるシアリング風素材なので難易度が高いイメージがありますが、クラシックなダブルブレストデザインなら着回し力も抜群です。ドット柄のワンピースにタートルネックを重ねた、フェミニンな着こなしにも好マッチ。落ち着いたカラーリングで構成しているので、オフホワイトのコートの魅力がより引き立ちます。足元はショートブーツをセレクトして、さらに旬度を高めたコーディネートに。
CASUAL
テディコートにジーンズを合わせれば、カジュアルさとリッチさが絶妙に融合した着こなしに。ジーンズがスキニーシルエットなのでボリュームあるテディコートでも着膨れせず、すっきりとしたバランスに仕上がります。足元はクリーンなホワイトでリンクさせて、ダークトーンが多く重くなりがちな冬カジュアルにほどよい抜け感を与えています。また、ブルーの濃淡で構成したオンブレーチェックのニットは差し柄になるだけでなく、スタイリングに奥行きをもたせる効果もあります。
CHESTER COAT
旬のチェックで
プレイフルな着こなしを楽しんで
FEMININE
大柄のオンブレーチェックは、今シーズンのワードローブに加えておきたいトレンド柄のひとつ。シャツで多く見られる柄ですが、シングルブレストのチェスターコートなら、鮮度とともにきちんとした印象も与えられます。コートのオンブレーチェックに用いられたイエローに合わせて、フラワー刺繍とマルチボーダー柄が印象的なシャツワンピースをリンクさせ、まとまり感のある着こなしに。モコモコ感が可愛いシェルパバッグやハードなレースアップブーツなど、旬度の高い小物でさらに洒落感をアピール。
CASUAL
かっちりとした印象のチェスターコートですが、スウェットワンピースでカジュアルダウンすると印象が一変。ニュートラルなグレーをセレクトして、大判のオンブレーチェックを主役にしましょう。フード付きなので襟元とバックスタイルに変化が生まれ、クラシックとストリートがミックスされた遊び心ある着こなしも楽しめます。ボアライニングのスニーカーはチェスターコートと、ウール混のメルトン生地を使ったショルダーバッグはワンピースと、それぞれ同系色で揃えたカラーバランスにも注目です。
PADDED COAT
スタイルアップもかなうダウンコートで
オンオフ着回し
CASUAL
抜群の保温性を発揮しながら環境負荷が低いSorona®の中綿を、表面には撥水加工を施して機能面も強化したコートは冬の心強い味方。ウエスト位置が高く、トレンドのXラインを気軽に楽しめる膝上丈のデザインに。マニッシュなパンツスタイルでも女性らしさを失わず、フードにあしらわれた毛並みの美しいイミテーションファーが、顔周りを華やかに演出してくれます。アウターとパンツとシューズを同色で揃えれば、洗練されたオフィスカジュアルが完成。意外性のあるエナメル調素材のショッパーバッグでアクセントを加えるのもおすすめ。
FEMININE
ロング丈で品のあるコートはスカートとの相性も抜群。トレンドのミニスカートにマルチストライプのニットという、70年代を彷彿させるスタイリングと合わせれば、Xラインがロマンティックなムードを後押ししてくれます。また、フロントを開けてもすっきりと見えるのは、スカートの丈が揃うように絶妙なレングスに仕上げているから。キルテッドデザインのクラシカルなミニバッグやボリューミーなレースアップブーツは、コートと同色のブラックを選ぶと、リッチでエレガントな印象もプラスできます。
*スカートは11月上旬より販売予定
LONG COAT VARIATION
旬度も着回し力も高いロングコートは他にも!
“クラシックの回帰”がひとつのキーワードになっている今シーズン。そんなトレンドを押さえたロングコートを豊富にラインアップしています。お仕事スタイルでも使いやすい上品なキャメルカラーのベルテッドコートから、大胆なストライプが目を引くチェスターコートまで、どれもクラシックながらもトレンド感もあり、それでいて着回し力も高いものばかり。ワードローブにあると確実に重宝するので、この冬のウィッシュリストに加えてみてはいかがでしょう。
*11月中旬より販売予定
STAFF STYLING
トミー ヒルフィガーのストアスタッフが提案する
ロングコートの着こなし
STAFF CREDIT
Photo: Kiyotaka Hatanaka (Model),
Hiroyuki Suzuki (Still)
Styling: Mariko Kawada, Hiroshi Endo
Hair: HIROKI
Make-up: nagisa
Text: Kyoko Chikama
Edit Takuro Kawase