前回、ビジネスパーソンの着こなしについてお話を伺ったForbes JAPAN Web編集長・林亜季さん。今回は、パフォーマンスを高く保つためのワークスタイルの秘訣と、自身がこだわるファッションスタイルの関連性について語って頂きました。また、本当に気に入ったものしか買わないというアウターへのこだわりと、今季注目のアイテムについてもインタビュー。
TOMMY MAGAZINE #20 _ 2019.10.25 update
— 若くして大手メディアの編集長を担う林さんですが、仕事のパフォーマンスを上げるために特に意識していることなどはありますか?
編集長をしながら取材に行き原稿も書くというプレイングマネージャーとして働いているので、時間の使い方にはかなり気をつけています。仕事もプライベートも含めて常に「この時間は何のために使っている時間なのか」と目的を常に定義するようにしていますね。
時間の使い方だけじゃなく、自分の感情や選択についても「なぜそう思ったか」と理由を言語化することを習慣づけています。人に伝える仕事をする上でも、主観ではなくファクトの積み重ねが必要なので。
— ふだんのファッションにも何かこだわりがあるのでしょうか?また、これからの季節、アウターへのこだわりもあれば教えてください。
その日着るものを選ぶときにも、今日はどんな人と何のために会うからこれを着よう、と目的から逆算して服を選んでいます。あとは、記者時代の名残で黒やネイビーなど暗い色の服ばかりを着ていますね。当時は取材相手に自分のことを覚えてもらう必要があったのでいつも同じ印象の服を着ていたのですが、今は自分の個性として、セルフブランディングのために暗い服ばかりを着るようにしています。
アウターも色は黒系ばかりなのですが、先ほどの話と同様に「着る理由」があるものを選んでいますね。私は上半身が結構がっしりしているので、アウターを着る季節は体が大きく見えてしまうのが悩みで。少しでも細く見せてくれたり、佇まいを美しく見せてくれる作りかどうかはポイントになります。それからバタバタしているとクリーニングに出す時間も取れなかったりするので楽にお手入れができるかどうか、移動が多いので動きやすいかどうかなど、自分のライフスタイルやコンプレックスを楽にしてくれるアイテムに惹かれますね。あとはやはり立場上、取材相手や取引先に信用してもらえる“きちんと感”も考えて選んでいます。
先ほど試着させて頂いたこちらのダウンは、着ると肩幅が本当にすっきりして見えるので驚きました。寒がりなのでダウンは大好きなんですが、シルエットがもこもこしてしまって綺麗に着こなすのが難しいと思っていて。ここまでスタイルアップできるアイテムに進化していたんですね。スリムに見えるのに窮屈さは全くなく、すごく軽くて体も動かしやすいので、ダウンのイメージが変わりました。
再利用素材が使われているというエピソードも「どう?良いでしょう?」ってついつい人に話したくなりますし、環境問題について誰かと話をするきっかけにもなりそうですよね。
自宅で洗えるというのも私にとってはかなり嬉しいポイントです。
デザインに惹かれたのは、ウールコート。普段着るのは黒のシンプルなアイテムばかりなんですけど、こう見るとやっぱり色味やデザインの凝ったお洋服って可愛いなと。上質なのに遊びがあるというところに大人の余裕を感じます。
一番気になったモノトーンのウールコートを先ほど試着させて頂いたんですが、長めの丈でボリューム感のある見た目なのに着るとすごく軽くて驚きました。襟と袖に入ったホワイトのシェルパが個性的で可愛いですよね。
ふだんは着ないベージュにもトライしてみたんですが、女心をくすぐるディテールがたくさん盛り込まれていて、よくわかっているなあと感心しちゃいました(笑)。コートをかけるときに華やかな裏地がちらっと見えたり、手元に目をやったときに可愛いボタンがきらりと光っていたり、さりげないですがそういうちょっとした所で嬉しい気持ちになったりするんですよね。
TOMMY HILFIGERのお洋服は、着る人の気持ちを細部まで考えて作られているなと感じます。現代人のライフスタイルに寄り添った機能面だったり、女性のちょっとしたテンションの上がるポイントだったり、時代に合わせて進化しているところも素晴らしいですよね。今日見せて頂いたアイテムもデイリーで着たくなるものばかりなので、今年のアウター選びが今から楽しみです!
COORDINATE ITEMコーディネートアイテム
PROFILE
Hayashi Aki 林 亜季
Forbes JAPAN Web編集部 編集長
2009年、朝日新聞社入社。記者経験後、新ビジネスの開発や投資などを行う「メディアラボ」で複数の新規事業立ち上げに携わる。経済部記者を経て同社を退社。ハフポスト日本版 Partner Studio チーフ・クリエイティブ・ディレクターを経て、2018年7月からForbes JAPAN Web編集部副編集長 兼 ブランドボイススタジオ室長。同年12月から現職。